危険物取扱者試験って暗記することが多くて大変ですよね。私も乙4・甲種と合格しましたが、暗記にはホント苦労しました。
今回は、そんな暗記の苦労をふっ飛ばす、危険物取扱者試験で役立つ「語呂合わせ」を紹介します。
語呂合わせ1-第4類の指定数量
まずは有名な語呂合わせ。第4類の指定数量の覚え方です。
第4類は物質の種類も多く、指定数量も異なるため、覚えるのがたいへんです。この語呂合わせでしっかりと数値を覚え、取りこぼしのないようにしましょう。
ゴツイよ銭湯、フロ満員
ゴツイおっさんがみんなで銭湯に来て、おフロが満員になっている絵面を思い浮かべながら解説を進めていきます。
語呂合わせの詳細は以下の通りです。
ゴ :50⇒特殊引火物
ツイよ:200⇒第1石油類
銭湯 :1,000⇒第2石油類
フ :2,000⇒第3石油類
ロ :6,000⇒第4石油類
満員 :10,000⇒動植物油
- 特殊引火物の「50kg」は5をとって「ゴ」
- 第1石油類の「200kg」は2=ツー、から「ツイよ」
- 第2石油類は「1,000kg」の「せん」で、「銭湯」
- 第3石油類は「2,000kg」の2=フ
- 第4石油類は「6,000kg」の6=ロ
- 動植物油類は「10,000kg」の「まん」から、「満員」
一度覚えてしまえば、乙4でも甲種でも使える超万能な語呂合わせです。ぜひとも覚えてみて下さい。
語呂合わせ2-第3類の炎色反応
こちらも有名ですね。危険物取扱者試験より、高校化学でお世話になった方も多いのでは?
アルカリ金属元素やアルカリ土類金属元素が炎と接すると、元素に応じて特有の炎色を発し、これを『炎色反応』といいます。
第3類の性消では、例えばリチウムLiの特徴として「炎色反応は黄色を呈する」などを正誤問題の選択肢として出題されやすいです。(リチウムLiの炎色反応は赤色です)
そこで、以下のような語呂合わせを覚えることで、第3類の正誤問題に対応できます。
リアカーなきK村、動力借ろうとするもくれない馬力
リアカー ⇒リチウLi・赤色
なき ⇒ナトリウムNa・黄緑色
K村 ⇒カリウムK・紫色
動力 ⇒銅Cu・黄緑色
借ろうと ⇒カルシウムCa・橙色
するもくれない ⇒ストロンチウムSr・紅色
馬力 ⇒バリウムBa・緑色
これも一度覚えれば役に立つこと間違いなしです。
実際の色も見ておくと、視覚も刺激され記憶に残ります。こちらの動画で一度確認していてください。
語呂合わせ3-イオン化傾向
次は物理・化学の課目で活躍する語呂合わせです。
これも高校化学で習う人が多いかもしれませんね。
金属は電解質の水溶液に溶けだすと、陽イオンになる特性をもちます。このとき、金属の種類によって「イオンになりやすい傾向」があります。
例えば、鉄や亜鉛を酸に溶かすと、水溶液から水素ガスが発生します。これは、鉄や亜鉛が水素よりもイオン化傾向が大きく、鉄や亜鉛は陽イオンに、水素は原子に戻るためです。
(水素は金属ではありませんが、イオン化列に入れることが多いです)
貸そうかな、まあアテにするな、ひどすぎる借金
カリウムの上に最もイオン化傾向が大きいリチウムLiが隠れています。
:リチウムLi
貸そう:カリウムK
か :カルシウムCa
な :ナトリウムNa
ま :マグネシウムMg
あ :アルミニウムAl
ア :亜鉛Zn
テ :鉄Fe
に :ニッケルNi
する :スズSn
な :鉛Pb
ひ :水素H (ひ=Hi)
ど :銅Cu
すぎる:水銀Hg
借 :白金Pt (しゃっきん⇒はっきん)
金 :金Au
高校で化学を学んで以来、知り合って十数年になりますが、何度見ても無理やりな語呂合わせですね。
でも、その違和感をどんどん感じて下さい。「無理があるやろ~」、「違和感ww」など感じた方が記憶に残りやすいので。
番外編-危険物の指定数量
語呂合わせではないですが、危険物の指定数量の覚え方。
この指定数量の覚え方についてはブログ「最強のジェネラリストへの道」を参考にしています。
まず第1類50kgこれを覚えました。
最強のジェネラリストへの道
次は2類だから2倍で100kg、6類だから6倍で300kg
3類と5類は禁水性および自然発火、自己反応性があり危険度が高いので10kgしかダメ!
第4類に関しては、『ゴツイよ銭湯、フロ満員』です。
まとめ -危険物の語呂合わせ
さて、今回は私が甲種危険物取扱者を受けるときに覚えた語呂合わせを紹介しました。
私はこの3つの語呂合わせ+指定数量の覚え方を通勤中に覚えました。自転車通勤しながら、この語呂合わせを呪文のように唱える。すれ違った人たちには変な目で見られていたかもしれませんね。
ともあれ、これらの語呂合わせはほんとうに役立ちます。
実際、私も本番の試験で第4類の指定数量をつかう問題がでました。もちろん、『ゴツイよ銭湯、フロ満員』で切り抜けています。
世の中にはこの「語呂合わせ」で乙4を解説している参考書もあるくらい、語呂合わせは有効な勉強方法です。ぜひ、語呂合わせを活用して試験を切り抜けて下さい。
以上、ご覧いただきありがとうございます。
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